matterという動詞
いま全米でこのようなプラカードを持った人たちが抗議の声を上げています。抗議行動は拡大一方で収まる気配がありません。(写真はBBC提供)
このmatterという動詞はなかなか使いこなせない英語の一つですが、この機会に再確認してみましょう。
この標語は「黒人の命は大事だ」というような意味です。matterは大事だ/大ごとだ/意味がある/無視できない・・・といったことを表しますが、日本語とピタリ一致する言葉がないのでつい手に余ります。
昔から歌の歌詞などにもたくさん出てくるmatterです。こんな歌耳に残っていませんか。
It doesn’t matter what they say…(ビートルズのBaby It’s Youより・・・ビートルズもカバーですが)こちら(クリック)
これは直訳すれば「他人の言うことは大事ではない」 ということですが、つまり「他人の言うことなどかまうな/気にするな/放っておけ」ということです。
このようにmatterはモノやコトを主語にして、「大したことじゃない」のように否定、あるいは疑問文で使う場合が多いのですが、今回の標語ではそれをあえて肯定で使って「いや黒人の命は大したことなんだ」と訴えています。
——今日のじゃれマガ——
じゃれマガは面白く、易しい英語で毎日配信される素晴らしい教材です。その英語はとても良いお手本です。じゃれマガからもっと学ぶためのヒントを提供します。
★今日のじゃれマガーその要旨
筆者は時間の観念について面白い発見をしました。
★学びたい英語/まねたい英語(特にお手本と思うところ)
・人々の時間の観念は文化によって異なる
・aboutを大ざっぱな感覚で使う
・約17秒じゃない、17秒だ・・・WASは意味と読みの強調を表します。
※今日のタイトルはしゃれていますね。「aboutについて」という意味ですが、It’s about time to leave/get married.(そろそろ行く時間だ/身を固めるころだ)などというときのIt’s about timeとかけています。
★今日のじゃれマガ 全文
It’s About Time
People have different ideas about time depending on their culture. I have noticed that Japanese people are very careful when they talk about time. They often use the word “yaku.” It can be translated as “about,” but is that correct? Most native English speakers use “about” in a very general way. For example, we say that it takes about 30 minutes even if it only takes 25 minutes. When I went to a karaoke studio with my wife the last time, I noticed that during the instrumental part, the screen said “yaku” 17 seconds.” It wasn’t “about” 17 seconds. It WAS 17 seconds!
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