なぜ年齢を訊くのか
いまはオンラインのみになったみらい英語教室ですが、4年前まで歴代のNative講師がいました。
彼らから決まって受ける質問に「日本人はなぜあんなに年齢を訊くのか?」というのがありました。
たしかに私たちは人の年齢を気にします。
対して欧米ではそれほど年齢を気にしません。
その代表例が兄弟の上下です。
英語には兄とか弟とかいう言葉がありません。
兄はolder brotherと言えますが、日常my older brother…などという機会はあまりなく、my brother…ですんでしまいます。
日本で”my brother…”といったら、間違いなく”Is he older or younger than you?”などと聞き返されるでしょう。
なぜでしょうか。
私はこう考えるようになりました。
日本で私たちは「長幼の序」の文化に暮らしています。
目上や年上の人には敬意を持って接するというのが空気のように染みついています。
だから、相手が年上か年下かが常に問題です。
年が上か下かわからないままで会話や付き合いは深まりません。
年上か下かを確認することは必要なステップです。
相手が外国人であっても。
前提事項は年齢、役職、にとどまりません。
その集団に以前からいる人にも当てはまります。
先輩社員とか先輩会員などにはいつまでも頭が上がらないというのがそれです。
古参がのさばり、新陳代謝が働かない社会になりがちです。
外国人から見ると変な習慣、息が詰まる習慣でしょうね。
壊してしまいたいですね。