勉強しなければ 病

多読クラスでは普通はORT(Oxford Reading Tree)という大変易しい本から読み始めます。最初の本には絵ばかりで文章がありません。無意識のうちに日本語に訳して理解するという、私たちに染みついた癖をリセットするためです。

初めは皆さん一様に戸惑っていますが、豊かな内容にすぐに魅せられていきます。
そうして徐々に徐々に長い英文も易々と読める英語脳を育てていきます。

ただ、そういう本が子供っぽく見えてどうしても馴染めない人もいます。
私自身がそうでした。努めて読んでみましたが、心から楽しいわけではなかったので、元々読んでいたGRやLRを再び手にしました。すると以前と違う感覚で読めることに驚きました。(1/23の記事)
※GRとは学習者向けの物語本。LRとは英米の子供向けの本。詳しくは12/2の記事を。

多読3原則は、辞書引かない、わからないところは飛ばす、面白くなければ他の本に替え・・・というものですが、3原則を額面通り取らなくても、次のように言い換えることも出来ると思います。

勉強だと思わないで、自分の力に合った、好きな本を読もう・・・
私はこれが多読の根本精神だと思います。
私の読み方が変わったのも「勉強意識」をなくしたからです。

人は十人十色ですから、3原則がピタッとはまる人もいれば、ちょっとアレンジした方がいい人もいて当然です。どうしても気になったら辞書を引くのもいいでしょう。(いつもいつもでなければ)
「勉強だから、難しくても、我慢して、最後まで読まなくてはならない」という真面目の反対をやりましょう。

それほど私たちは「勉強しなければ」病を病んでいます。

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