100回、200回
PEPシステムは、生徒さんと講師が月に1度近況報告する交換日記のようなものです。
皆さんの心境に触れられることは講師にとって大変ありがたいことです。
提出されたPEPを私も見せていただいています。
何人かの生徒さんのPEPに、「話せなくてもどかしい」、「なかなか質問ができなくて悔しい」などEVで苦労する様子が書かれていました。
私の経験を聞かせたいと思いました。
私は40歳のときに、学生時代やり残した英語学習を再スタートしました。以来46歳ごろまで家では英語漬けですごし、「もう何でも英語で言える!」と自信満々で札幌英会話協会の例会(毎週金曜夜)に顔を出しました。
「何でも言える」はずが・・・何にも口から出てきません。それはそれは屈辱的な日々でした。
結局私は一人で勉強し、口頭練習してきたけれど、人と話していないのでダメだったのです。
「人と話す練習をしなくてはダメだ。テニスの壁打ちのような練習では会話はできるようにならない」ことを痛感しました。
私は毎週金曜日の夜に例会に出て・・・話せなくて・・・帰り道「ああ言えばよかった、こう言えばよかった」と反省することを繰り返し、1年位たってやっと少し反応できるようになりました。円滑に話せるようになったのはもっともっと経ってからです。
思ったことがストレスなく口から出るには100時間も200時間(あるいはもっと)もの練習が必要です。
5回や10回EVに出ただけで「話せない」のは当然です。
「勉強が足りない。もう一度勉強し直しだ」と考えるのも間違いです。
もちろん勉強も大切ですが、話すことは話すことでしか練習できません。
私は、その後自分自身の経験を基に英会話サロンEnglish Villageを作りました。
100回でも200回でも練習できるようにワンコイン(500円)にしています。