勉強法あれこれ(3) 黙読力
7/22「勉強法あれこれ(2)」(クリック)の続きを書きます。
私(須釜)の経験から。
音読に熱中していたころのことです。
CDと一緒に読む方法overlap、あとから追いかける方法shadowing、さんざんやりました。
ストップウォッチを手にニュース原稿を読んだとき、どんなに練習してもアナウンサーと同じように読めません。時間を気にすると流れがおかしくなり、落ち着いて読もうとすると時間がオーバーします。
やっとあることに気がつきました。アナウンサーという人たちの目は常に原稿のずっと先に行っているという話を思い出したのです。
ニュースを読むということは、つまり黙読が先行し、遅れて音読しているということです。原稿の数行先まで黙読して内容を把握してから音読しているのです。
それに対して私の目はせいぜい数語先までしか先行していませんでした。それだものすらすらと、よどみなく読めるはずがありません。
音読を訓練する前に黙読の力を養っておくことが必要だとと気づいた瞬間でした。
学習者の多くは、黙読する機会はあまりなく、いつも音読していると思います。「音読しないと意味がわからない」と多くの人がいいます。
ですから、音読も必要ですが、黙読も必要なのです。理想をいえば先に黙読の力をつけ、追いかける形で音読するのがいいと思います。
「まずは多読」を奨める理由はそんなところにもあります。
TOEICや英検への対策としても、黙読の力は大きな武器です。