訳し方がわかりません

これまでも何度か書きましたが、「訳し方がわかりません」「この訳し方でいいですか」・・・等々「訳し方」という質問は多くの生徒さんから受けます。

そして「訳し方」と聞くたび大きな無力感を感じます。

いかに私たち日本人は「訳し方」に悩まされているかがわかります。
私たちは「英語は訳してなんぼ」であって「訳せなければ価値がない」と思っているようです。

さらには、必ず正解の「訳し方」があり、それを外れたものは不正解だ・・・と考えているかのようです。

今私はこんな風に思います。

訳し方は山ほどあり、正解とか不正解とハッキリしたものはない。
訳せないものは山ほどある。
完璧な訳などない。
訳せなくてもわかることは山ほどある。
訳せないからわかっていないというわけではない。
わかることと訳せることは別のことだ。
立派な訳は翻訳者がやればいいことで翻訳者でない人はわかればいい。

学校では間違いなくわかったかどうか確認するために訳させた・・・そのことから冒頭のように「英語は訳してなんぼ」という考えが染みついたのかもしれません。やむを得ない部分もありますが弊害は大きいですね。

    

——今日のじゃれマガ——
じゃれマガは面白く、易しい英語で毎日配信される素晴らしい教材です。その英語はとても良いお手本です。じゃれマガからもっと学ぶためのヒントを提供します。

★今日のじゃれマガーその要旨
筆者は和歌山県新宮市のホテルで偶然楽しい立ち話をしました。おしゃべりの楽しさ再発見です。

★学びたい英語/まねたい英語(特にお手本と思うところ)
・ドアから締め出された・・・ドアから締め出しはいろいろな言い方がありますが、こんな言い方も
・日本人男性と結婚した・・・marry toです。marry with~と言ったら~を連れて結婚したようなあり得ないことになります。
・娘さんはいま名古屋に住んでいる・・・進行形で言っているのはきっと長くないことを暗示しているのでしょう。
・話し続けた・・・go on

★今日のじゃれマガ 全文
Friendly and Talkative
I went to Wakayama Prefecture last week and stayed one night at a hotel in Shingu. The next morning, I left my hotel room without my key, and the door locked behind me. Luckily, a maid was on the same floor. She opened the door for me. Because I was wearing a mask and a cap, she couldn’t see my face. “Are you a foreigner?” she asked. I said yes. She had come from the Philippines 30 years ago and was married to a Japanese man. Her daughter was now living in Nagoya. We went on talking for about 15 minutes. I have never been to the Philippines, but if everyone is this friendly, I want to go!

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