石原裕次郎

そのニュースは車を運転しながら聞いていました。80年代のことです。

「・・・(長い病名)のため○月から・・・(長い病院名)に入院していた俳優の石原裕次郎さんが今日○時○分、大勢のファンに★迎えられながら退院しました。」

聞いていた私は★までが長く長く感じ「ああ裕次郎もとうとう亡くなったのか」と観念していました。だから★のあとを聞いて地獄から天国へ急浮上したような気分でした。
(別に私は熱烈な裕次郎ファンだったわけではありませんが)

日本語は肝心なことを最後に言う言葉だということをつくづく感じた体験です。それにしても、あとにも先にもこんなにもったいぶったものの言い方(しかもニュース)を聞いたことはありませんが。

「昨夜、公園で、父は、暑いので、隣のおじさんと、ビールを飲みました」
これが日本語の標準的な語順ですね。だから最後を聞くまで、隣のおじさんとケンカでもしたのかと心配でしょうがありません。

My father drank beer with John, next-door neighbor in the park last night because it was very hot.
英語ならこのように「誰が何した」と冒頭で言ってしまいます。

こんなところも日本人に英語が難しい原因のひとつですね。

※石原裕次郎は何度か入退院を繰り返していました。この退院後もまた体調を悪くして52歳で亡くなりました。

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