正しい作法??

妻が見るテレビを見るともなく見ていました。
日常の動作を小笠原流にのっとってチェックします。題して「正しい作法」。
作法には細々しい決まりがあっていちいち覚えようとするとバカバカしくなりますが、それぞれ理由やいわれがあることを知ると理解しやすいということです。

例えばよその家を訪問した際に、土産物を袋のまま渡すのは外の埃も一緒に渡すことになるから袋から出して渡す、と知れば納得できる。
土産物の後端を持って渡すのはなにか目上の者が目下に授けるように見えるから、真ん中あたりを持って渡すと美しい・・・これも実に納得。

つまり「そう決まっている」というより「そうした方が利口だ」という理由がある。でもそれなら「正しい作法」というタイトルは、私にはしっくり来ませんでした。

「正しい作法」ではなくて「上手な作法」あるいは「賢い作法」「利口な作法」のほうが適切ではないか。
「その所作は正しくない」というより「みっともない」とか「下手だ」「損だよ」「こうした方が利口だよ」と教えたほうが納得できる。

私は英文法もそんなものだと考えています。
「それは間違い、これが正しい」というのはごく基礎的な段階にはありますが、少し進むとだんだん白黒をつけるのは難しくなります。
中級あたりからの文法は「正しいか間違いか」という物差しより、「誤解されないかどうか」という物差しに替えたほうがいいと思います。

「正しい文法」より「上手な文法」「損をしない文法」と言いたい私です。
初めのうちは下手で、損をして、利口に出来なくて、当たり前です。

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