文字から入ることの問題 続

文字から入ることの問題点をもう少しお話しします。

脳の中で視覚を扱う部位と聴覚を扱う部位とは別だということがわかっています。

素人考えですが、英語を最初に文字(つまり視覚情報)で学び始めると、以後は常に文字が優先され、文字に頼り、文字で確認しなくてはいられない態度が身につくのではないかと推測します。

逆に最初に耳(つまり聴覚情報)から入ると、以後は聞こえた音を重視する態度が身につくのだろうと推測します。

たとえ話をひとつ。
むかしソロバンの国際大会でのこと、ある日本選手が暗算でどうしても韓国の選手に勝てませんでした。その選手は頭のなかにソロバンを置いて指ではじいていたのでした。
そこで先生の指導のもと、頭のなかのソロバンをなくす練習をしました。頭の中といえども、ソロバンをはじいていると指の速さより速く計算できないからです。
練習が功を奏して、ソロバンを思い浮かべないで計算することができるようになり、翌年には勝つことができました。

私の中ではこの話、言葉の習得と重なって見えます。
私自身、音を聞いても常に文字やテキストの画像が脳裏に浮かんで長いあいだ苦労しました。
これから始める人にはぜひそうならないでほしいと思っています。

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文字から入ることの問題 続” に対して1件のコメントがあります。

  1. kiyomi より:

    今日のレッスンでも話題になりましたが、日本人が文字によって確認したいのは、漢字(表意文字)に関係があるのではないかと私は思います。

    私たち大人は日本語でもちょっと難しい言葉を使うとき、頭の中で漢字を思い浮かべて話していませんか? 大和言葉は漢字を使うことにより豊かになったでしょうがいっそう複雑になり、宿命的に文字(漢字)をイメージして話さなければならなくなってしまったのです。文字で確認したくなるわけです。

    それから脱するのは、大人にとっては相当難しいですね。
    やはり目からよりも耳からの英語が大切ということでしょうか。

  2. 匿名 より:

    日本人は視認性に特化しているという定説はありますね。
    公園、公演、講演、後援、好演・・・など、漢字を想起しなくては理解できない言葉で暮らしていますからね。
    せめて英語のときは耳を活躍させましょう。

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