建設的 元は英語
しばらく「余談(笑)なし」が続きました。
ネタが切れていたのですが、見つけました。
建設的という言葉はどんな意味でしょうか。
建設的な意見とは、前向きで実現に寄与するような意見ですね。
建設的な議論が行われた、といったら反対や批判の応酬ではなく実現に向かって熱心な話し合いが行われたことを表しますね。
なぜそれを「建設」的というのでしょうか。
NHKのチコちゃんではありませんが、
「それは英語のconstructiveを翻訳したから~」です。(と私は思います、あるいは発見しました)
明治の初めにたくさんの英語を日本語に訳しましたが、日本語にない言葉は福沢諭吉をはじめとする優秀な人たちが次々創り出しました。
一部をあげてもこんなに。
歴史・民族・国家・宗教・信用・自然・目的・宗旨・代表・代価・国際・排外・基準・場合・伝統・継承・基地・元素・要素・学校・学生・警察・写真・法人・保険・常識・強制・経済・同化・出版・支配・公敵・哲学・理想・作用・新聞・図書館・記者・社会・主義・野蛮・発起・革命・思想・運動・計画・金融・交通・現実・会話・反対・原則・人道・演説・文明・広場・人民・意識・工業・論文・進歩・義務
驚きませんか。これらはそれ以前の日本にはなかった言葉で、漢字の本家中国でも現在も使われているそうです。
constructには建設(名詞)/建設する(動詞)という新しい言葉を充てました。
そこから派生したconstructiveという形容詞には「建設的な」という言葉を創って充てました。
「建設」という新しい日本語はもっぱら建築や工事のイメージになってしまいましたが、constructという英語は建築や建設という工学的な意味だけではなくアイデアとか考え方などをも意味します。
その他にも英語から訳された言葉がまるで昔からあった日本語のように使われている例は山ほどあります。
「地滑り的大勝」という言い方もそうです。元はlandslideという英語です。文字通りの「地滑り」と「地滑り的大勝」の両方の意味で使われます。
——今日のじゃれマガ——
じゃれマガは面白く、易しい英語で毎日配信される素晴らしい教材です。その英語はとても良いお手本です。じゃれマガからもっと学ぶためのヒントを提供します。
★今日のじゃれマガーその要旨
柔道の阿部一二三選手について。
★学びたい英語/まねたい英語(特にお手本と思うところ)
・両親は一歩一歩進んでほしくて名付けた
・彼はいま話題になっている
・出場権を獲得した
・初めは彼が負けたのかと思った
★今日のじゃれマガ 全文
Mr. One, Two, Three Abe
Today I want to look at a man whose first name means “One, Two, Three.” Abe Hifumi’s parents gave him his first name because they wanted him to go ahead one step at a time. Now he is in the news. He has just won a place on the Tokyo Olympic team. He and his sister Uta will both compete as judo wrestlers in the Olympics next year. When I saw Hifumi beat his rival, Maruyama Joshiro, on the TV news, I thought that he had lost at first. He was crying. Then I realized that he was the winner and he was crying with joy.