多読tips(22) 仲 間

多読というと、「一人一人のペースで」「好きなものを読む」というやり方をするので、一人でもできそうな気がします。実際、読んでいる時は一人ですから、自分自身と本さえあればいいわけですし、本当にそれでいいという人もいるでしょう。

ですが、大半の人にとっては、実はちょっと違います。

「英語を学ぶ」と一言で言っても、様々なやり方がありますね。たいていは、目標を持ち、何かを覚えたり、テストがあったり、そしてそれが活かされるという嬉しい体験をモチベーションにして努力を重ねます。
そこに、体験を分かち合い、ともに学び合う「仲間」がいると、張り合いも出ますし、コミュニケーション自体がまた勉強でもあります。

では、多読は?
答えは明確です。多読にも同じように「仲間」は必要です。

多読は、大量のインプットによって「英語の語感」という土台の強化と底上げをするメソッドです。日本語を学び、日々使いこなしている私たちが、どうしてここまでになったのかを考えれば、大量の本や音源は「データ」として必要条件です。ただ、どこかで孤独が伴います。

ここからは人によって違うでしょうけれど、多くの人にとって、孤独は停滞に繋がり、やがて読む量が減り、発見や気づきを生むアンテナに力がなくなってしまうでしょう。するとそこには焦りが生まれます。

では、仲間がいたらどうでしょう?読んだ本の感想、読み聞かせ、発見したことや学んだこと、オススメの情報、分かち合うことはたくさんあります。

それは、他の人にとって大きなチャンスとなり、英語という言葉との出会い方を広げ、深くしてくれます。本そのものは一人でも読めますが、その内容や表現をシェアし、学び合うには、やはり「仲間」が必要なのです。

多読の先輩が実にいい言葉を教えてくれました。しびれますよ。

多読には、先生も生徒もいない。そこにいるのはみんな「仲間」だ。
(Kumiko)
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人間は仲間がいないと生きられないそうです。それは類人猿に共通の性質だそうです。
嬉しいとき、面白くないとき、仲間の力は大きいものです。多読クラスの交流はますます楽しくなってきましたね。
Kumiko先生ありがとうございました。(須釜)

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多読tips(22) 仲 間” に対して1件のコメントがあります。

  1. kiyomi より:

    そうなんです。多読の時間の生徒同士の話し合いが面白くて、多読がいっそう楽しくなりました。
    来週は何を発表しようか、と考えると、本の読み方が変わってきました。
    のんべんだらりと一人で楽しんでいた読書が、他者になんだかの形で自分の読書を紹介しようと思うと、神経を研ぎ澄まして真剣に読んでしまうのです。
    思いがけない副産物にびっくりしています。

  2. Kumiko より:

    誰かに何かを伝えようとすると、いろいろなことが見えてきますね。
    そして、みんなで驚いたり、感心したり、納得したり・・・。
    前半の25分、私もすっかり楽しんでいます ^^

    そうそう、昨日〜今日のじゃれマガに、platypusが登場していました。Yさんが紹介してくれたSPBに出て来たカモノハシですね。ちょっと嬉しくなりました。

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