多読tips(21) チャンクで話す(3)
「チャンクで話す」シリーズが続きましたね。
ここで、ちょっと整理しておきたいことがあります。英語の最小単位をどうとらえるかということについてです。
もちろん物理的に「最小」というのであれば、個々の文字、つまりアルファベットですね。でも、アルファベットだけでコミュニケーションはできませんので、それは置いておきましょう。
では、単語?これも、難しいところです。会話のやりとりの中で
“What would you like for lunch?”
“Pasta.”
というのは普通だとしても、皆さんは、ずっと単語だけでコミュニケーションを取ること(もしくは文章を書くこと)を望んではいないでしょう。それに、この“Pasta.”だって、本来“I would like pasta.”の意味ですよね。
そうなると、必要最小限の単位は、やはりこのチャンクだといってもよいのではないでしょうか。しかも、「慣用的なまとまり」としてのチャンクではなく、「意味的なまとまり」としてのチャンク。つまり、主語+述語動詞+・・・という構造の単位でアウトプットできること、それが英語で発信する場合の基本的な力になると思うのです。
そのためには・・・という話は、また次の機会にしましょう。
さて、そろそろ「チャンクで話す」のまとめに入りましょう。大事なことを2つあげて締めたいと思います。
1つ目は、チャンクは、「意味的なまとまり」としてアウトプットする場合に必要な最小単位としてとらえてほしいということ。
2つ目は、最初から「言うべき文」があるのではなく、チャンクをつなげた結果が文になるということ。
いかがでしょう。Just try your best and take it easy! ^^
(Kumiko)
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英語を学ぶ人たちの一番の願いは自由に話せるようになること。多読生もそれは同じです。
多読をどう多話につなげていくか。「チャンクで話す」シリーズでの丁寧なご指導、Kumiko先生ありがとうございました。(須釜)