多読tips(12) 辞書はいつ引くか?
多読クラス担当Kumiko先生のtipsシリーズです。
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辞書はいつ引くか?・・・と聞かれたら、「今でしょ!」と勢いで言ってしまいそうですが、さすがにそう簡単には答えられません。
多読三原則の1つ目に君臨する「辞書は引かない」という大事なルールがあるからです。でも、本当にゼッタイに何が何でも引いてはいけないのでしょうか?なぜ最初に「辞書は引かない」と約束するのでしょう。
それは、「約束」までしないと守ってもらえないからで、守ってもらえないと、効果につながらず、せっかくの多読の良さを感じてもらえないからです。
もっともこれは、多読に限ったことでも、英語学習法に限ったことでもありません。何かを習得しようとする場合、全てに言えることだと思います。つまり、まずはルールどおりにやってみることがとても大切だと思うのですが、つい我が道を行きたくなるのが世の常。ですから「約束」してもらうわけです(笑)。
じゃあ、いつ引くか?・・・ですが、多読の授業を数ヶ月受けて、「辞書は引かない」を守って読む習慣がついてきた皆さんなら、または多読をすでに読書として楽しまれている皆さんなら、もう、その人それぞれの答えを見つけ始めているのではないでしょうか?
例えば、会話につなげたい方なら、読み終わった本に出てきた表現の使い方が気になる、単語の発音が知りたい時、などでしょうか。読書派の方なら、読み進めてはみたけれど、その単語さえわかればこの本がもっと面白くなるのに…と感じた時、などではないかと思います。
そうですね、「いつ引くか?」と聞かれたら、その答えは「辞書を引いたら多読がもっと面白くなりそうな時」でしょう。そして、そのタイミングはその人にしかわからないもの。
その人にとっての「今でしょ!」がわかってきたら、ぜひ英英辞典を引いてみてください。それでよくわからなかったら英和を引いて、もう一度英英に戻ってみてください。慣れてくれば、英語は英語でも説明できるという、当たり前のことに気づいてもらえると思います。
そうなったら、もう辞書も味方ですね。(Kumiko Uozumi)
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煎じ詰めていえば、私たちは辞書に依存し過ぎだったんですね。うすうす解る語まで念のために辞書で確認しなくては気がすまない・・・みたいな。
それでどれだけ時間を無駄にしたでしょうか。
どれだけ想像力を伸ばす機会を放棄してきたでしょうか。(須釜)
私の場合、2回連続読みをすることにした本については、1回目はノーマルスピードで辞書を引かずに読み(不明な単語や文脈の頁だけ書き出しておく)、2回目速読する時にE-E辞書で調べます。覚える為ではなく、内容状況を理解するためです。その人なりの方法が一番だと思います。
manamiさん
ご自分が心地よく本を読む方法、辞書と付き合う方法をお持ちなのですね。
すばらしい!
(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
お一人、お一人、違って当然だと思います。
これから見つけようと思う方も、ご自分の「いい塩梅」を見つけてくださいね。
長〜〜く続けられることが一番です。