多読tips(10) 読みかけの本がある幸せ
多読クラス担当のKumiko先生のtipsシリーズです。
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多読の講師をしているのにこんなことを言ったら呆れられるかもしれませんが、私はけして読書家ではありません。
いえ、むしろ子どもの頃から、読書はどちらかというと苦手でした。趣味の読書を知らない私にとって、学校での読書はイコール「感想文」の課題でしたから、よけいに読書嫌いになりました。
それなのに、なぜか私の周りには読書が趣味という人が多く、小学生の頃から無理やり、いいえ厚意から本を貸してくれる友達が常にいて、読んだふりをして返していたくらいです。
ずっとそんな具合で、どうも読書というと構えてしまう私でしたが、10年前ひょんなことから英語の絵本の楽しさを知り、そしてまた、ひょんなことから多読にはまっていきました。いまだに日本語の読書は苦手ですが(笑)
英語の児童書を読んでいると幸せな気持ちになります。悲しい話、辛い話もありますが、どこかポジティブで、読後が爽やかだったり、勇気をもらえたりする本が多いからかもしれません。
子どもの時にはどうも好きになれなかった児童書を、大人になってから読んで泣いたり笑ったりしているのですから、不思議です。
そして、何より不思議なのは、ずっと読書が好きになれなかった私が、ペーパーバックの英語の本を読めるようになったということ。仕事の合間、家事の合間に、テーブルの上の読みかけの本に手をのばす瞬間、そして、開いたページの、前の日に読んでいたストーリーの世界にスーッと戻っていく瞬間、えもいわれぬ幸せな気持ちになります。
この年齢になって、遅ればせながら、読みかけの本があることの幸せを味わっています。これは、紛れもなく多読のおかげです。
ずっと本を読むのが好きだったという方には、当たり前の話かもしれませんが、読書にはルールも、順番もないと感じています。今年は、日本語の本と、苦手だったマンガにも手を伸ばしてみようかと思っています。
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読みかけの本があるというのは本当に、幸せな、贅沢な、気分ですね。でも一つ間違うと「読まなくちゃ」と義務感に早変わりするので注意しましょう。(須釜高雄)
多読クラスを受講して、まだ間がたっていませんが、私は「電車で本が読める幸せ」を味わっています。もともと読書が好きだったのですが、本を読むのにメガネが必要になってから、電車で本が読めなくなりました。しかし、最近はMR.MEN and LITTLE MISSにはまってます。電車で取り出すのにちょうどいいサイズと大きい字なので、私でもメガネなしで読めるのです(今のところ)。そしてすっと引き込まれる話の面白さ!ただ、白石までにいつも最後の1ページが読めません。もう一つ次の駅ならいいのに・・・と思いながら電車を降りてます。乗り過ごしにも注意しないと・・・・
もうひと駅遠かったら・・・生徒さんが減ります。(恐!)