初級を返上する(5) 英語年齢 続き
EVのなかで「○○って英語でなんて言うんですか?」という質問が飛びます。
私はときどき「その○○って別の言葉ならどういいますか?」と意地悪く反問します。
「・・・」。
困ってしまう人がほとんどです。
「とりあえず」という日本語を例にとって、なぜ「とりあえず」と言いたいのか考えてみましょう。
そこがわからないまま「こんな言い方があります」と示されてもあまり役に立ちません・・・この先もキリがありません。
「とりあえずビール!」という場面では Let’s begin with some beer (for now).がいいと、ある本にあります。この場合の「とりあえず」は「ビールで始める」ということだとわかります。
「とりあえず5万円あればなんとかなる」には、50000 yen should do us for the time being. とあることから、私たちは、当面とか、しばらくの間(for the time being)という意味合いでも「とりあえず」を使っていることがわかります。
「とりあえず」ひとつとっても、場面場面で相当する英語が違います。
「この日本語の英語はこれとこれ、そしてこれも・・・」などといくつも訳語を覚えることは面倒だし、無理があることをぜひわかっていただきたいと思います。
英語を話す時は、子供に返って易しい言葉で・・・やがて英語年齢も10歳、15歳、20歳と上がっていくでしょう。
英語年齢といえば、今日EVで、別なMCさんから、「私の孫は5歳。孫ならなんと言うか考えれば、簡単な英語を思いつく」と聞きました。
そして私たちは「英語年齢6歳」だの「8歳」だのとはやし立てて、笑い転げて話し続けました。
英語圏では6歳だの8歳だのの子供だって、立派に英語を話しているんですから、たぶん私たちの英語も立派なもののはず。
そう考えると、またまた気持ちがど~んと楽になり、いっそう口が軽くなりました。
こんなMCでいいんでしょうか???
念のため、注意書きを。
もっと英語年齢の高いMCさんもいっぱいいらっしゃいます。
「気が楽になった」という感想をたくさんお聞きした一方、「8歳の英語ってどんなのですか?具体的にいって下さい」とお叱りもいただきました。
いっそ5歳とすればわかり易かったですね。8歳はちょっと大人びてきて微妙かも。
5歳時でもたいていのことは伝えられるということを言いたかったのです。