共感までの途
1988年ごろから2000年以降まで、私はNHKラジオ英会話を、まるで信徒のように崇め勉強しました。教祖様は大杉正明先生、最後のころはマーシャ・クラカワー先生でした。
繰り返し繰り返しリピートして口を鍛え、1文1文意味を噛みしめ、難しい文はとことん調べ、文法を明らかにし・・・オフはほとんど英語漬けでした。
数日前、当時の録音をMDでかけてみました。目の前にドラマの情景が浮かびます。登場人物たちが生き生きと動きます・・・
実はこういうことは、一生懸命勉強していた当時はなかったことでした。
当時はどんなに真剣にやっても音は情報でしかありませんでした。情景、つまり目に浮かぶものではありませんでした。
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今、生徒さんのことを思うと、きっと当時の私と同じで聴いても聴いても音はせいぜい情報どまりで、映像が動くということはないのだろうと理解できます。
英語のドラマやスキット(短いドラマ)を聞いて、情景が見え、ストーリーが展開するまでにはかなりの「聞いた量」が必要なことを私は体験から知りました。
私には次のような2つのパターンを思えてなりません。
A:英語を聞く→日本語化する→理解する
B:英語を聞く→映像化する→共感する
当時の私はAだったから、理解はしても共感まで到らず、映像が動き出さなかったのでしょう。私は、今皆さんにお奨めしているような「教材ではない本物の英語を大量に聞く」という方法をやってこなかったせいで、Bにたどりつくのが大変遅れました。
初期はAに留まるのはやむをえませんが、大量に聞いていくと徐々にBになっていきます。
ただ、わからないものを延々聞いてもBになるわけではありません。一部はしっかり聴いて分析する、ということも併せて最良の結果になると思うのです。
それを中級クラスで行おうとしています。
::::::: 今日の英語クイズ:::::::
( )に入る単語はなんでしょう。答は明日。
I was surprised to see a story ( ) Nagoya in the New York Times yesterday.
昨日の参考訳:12時まで来ると1時に戻って、p.m.を付けます
※insteadの使い方が興味深いですね。どんな日本語が適当か妙案がありません。
アスマチも大杉先生マーシャ先生の番組で勉強しました。
全く力はつきませんでした。
何故なら、あまりに難しすぎたからです。
小学生が高校の勉強をどれだけしても、
理解できるのはほんの少し、というわけです。
読むのも聴くのも、易しいものとたくさん付き合うのがいいと思います。
自分のレベルに合ったものを見つけることが
すごく大事だったということに今頃気付きました。
難しいものに苦しまないで易しいものを楽しみましょう。
そのうち、自然に難しいものに進みたくなるはずです。
アスマチ、最近難しいものにも少しずつ挑戦しています。
でも、大半は易しいものを楽しんでいます。
中身がわかると、気分が良く、
私って英語ができるかも、って勘違いします。
現実は厳しいけれど、つかの間でも勘違いできる方が
幸せじゃありませんか?
さて、クイズです。今日はうまくコメントが送れるかな〜?
on か、aboutあたりじゃないでしょうか?