リービ秀雄

リービ秀雄という作家がいます。米国生まれの米国人ですが英語でも日本語でも執筆します。
「日本語を母語とせずに日本語で創作を続けている」数少ない作家の一人です。
私はまだ彼の著作を読んだことはありませんが、あるとき彼が新聞に書いたコラムが目に留まりました。次のような内容でした。

以前自分が英語で書いた著作を日本語で書き直そうと考えた。
始めてみると、単に英語を日本語に直すだけ、と考えていたのとは全然違うことに気づき、しまいには諦めて新たに書き始めた・・・。
うろ覚えのため、日英と英日が逆だったかもしれません。

この短いコラムは、リービ秀雄の名前と共に私の心のどこかにずーっと残っていました。
日英語を(そして中国語までも)自在に操る彼にしても、そして何より自分自身の作品であっても、翻訳は難しかったという話は実に興味深いものでした。
むしろ自分の作だったからこそ、「こうじゃない、いやこれでもない」と妥協できない葛藤の連続だったことでしょう。そしてたぶん、別の言語で書くと別の物語になって行ったかもしれません。

最後に言いたいことは・・・わかりますね。はい、いつもの我田引水です。
翻訳には限度があります。参考程度と思った方がいいです。

ところでこの秀雄さん、私と同じ歳だって知りました。それではなおのこと読まなくては。

英語クラブを1週間無料で試せます!

1週間、英語クラブを無料でお試しいただけます。お気軽にお申し込みください。お問合せ、お試しお申し込みはこちらをクリック ↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。