リスニングのコツ

音読クラスの生徒さんがこんな声を聞かせてくれました。

「聴いても聴いても聴き取れない。アー、ワカラン!!と投げ出す自分の悪いくせ・・・」

この気持ち、ものすごくよく分かります。だって何を隠そう、この私はその昔カセットテープの時代に、聴き取れなくては巻き戻し、また聴き取れなくて巻き戻し・・・そんなことを繰り返して壊したラジカセが10何台なのですから。

あの頃と比べたら今の時代は何度巻き戻したって壊れません。気の利いた機種ならワンタッチで5秒とか3秒繰り返してくれる機能も付いています。でも・・・

このごろ思うことは、聴き取れないからといって聴き取れるまでとことん聴くというやり方はどうやら無駄かもしれないということです。

聴き取れるまで徹底抗戦(?)に明け暮れていた頃の私には、疲れ果ててボーっとしていた時、さっきまで聴き取れなかった英語がふわっと耳に入ってくることがよくありました。

その時は「さんざん聴いた後だから聞こえたのかな」と思ったものでした。でも・・・

近ごろはわかりました。神経を張り詰めて聴くと逆に聞こえないで、リラックスして大意を聞こうとする方が聞き取れることもあるということが。

    

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