ビル建築と語学
お隣にできる白石区役所の新築工事をみらいの屋上から定点観測してきました。
昨年4月に市営駐車場を閉鎖して、「さあ着工か!」と期待するもさっぱり動きがありませんでした。
何か月も放置状態だったのがやっと動いたのは1年近く経った今年の2月でしたが、それからも延々基礎工事が続き、素人目には何の変化もなく「退屈な」定点観測が続きました。
それが10月初め、気がつくと北側から鉄骨が立ち始めました。見る見るうちに骨組みが組み上がりました。たった1ヶ月でビルが全容を現すという劇的な変化でした。
でもこれから外装、内装に、また1年かかるのです。見物人は気長に待たなくてはなりません。
ビル建築を見ながら語学習得との共通点を考えました。
語学の初期は難しいものです。わからないことだらけです。胸のすくような達成感はなかなか味わえません。苦労ばかりで楽しいことの少ない、もっとも苦しい段階です。ビルの基礎工事のようなものです。
基礎を終えると楽しいことがどんどん増えてきます。言いたいことが言えるようになります。鉄骨が一気に組み上がるような醍醐味をしばしば味わいます。もっとも楽しい段階かもしれません。
でも映画もニュースも聞き取れない。語彙が足りない、気持ちをもっと上手に伝えたい・・・本物の力を目指すと、まだまだ時間と執念が必要となります。ビルの仕上げ工事のように。
3つ目の段階は、「ま、こんなもんでいいか」とそこそこの語学で満足するか、もっと上を目指すかの分かれ目です。
大きなビルでも1・2年で完成しますが、私たちの語学は何年もかかります。
::::::: 今日の英語クイズ:::::::
次の文はどんなことをいっているでしょうか。参考訳は明日。
Some Japanese words are very difficult to translate into English, and “juku” is one of them.
※今日から新しいお話です。
昨日の参考訳:他の経営陣はついにあきらめて人気者の幹部は戻りました。みんな喜んでいます。
うっそー! 「鉄骨が一気に積み上がるような醍醐味」???
アスマチ、そんな経験は残念ながらありません。
「私たちの語学は何年もかかります」には、
大きくうなずき納得します。
これは大きな誤算でした。2・3年もやれば、
そこそこなんとかなるのでは?なんて
甘ちょろい考えで始めたように思います。
あれから◯十年。アスマチ、レンガを1個ずつ積み上げて、
万里の長城を作っている気分です。
クイズに答えましょう。
【日本語には英語にものすごく翻訳しづらい言葉がいくつかあります。
『塾』がそのひとつです。】
「おっ、読めるようになった」とか「聞き取れた!」とか、成長を実感する機会がたまにはあるものですが。。ないですかねえ。