なんとなく知っている
以前書いた記事を紹介します。
☆*:.。.。.:*・☆゜・*:.。.。.:*・☆゜・*:.。.。.:*・☆
ずっと以前、まだみらいで多読を始める前のことです。
EVの参加者さんの中に大変な読書家がいました。たくさんの蔵書を寄贈してくれました。
そんなにたくさんの本を読める人が、英単語の意味を尋ねられると「○○のようなことかしら・・・」と「あいまい」な言い方をするのが、当時の私にはとても不思議でした。
例えば、
malignant=悪性の
prolific=多産の
というように大多数の人にとって単語は訳語と対で覚えているものです。それが「知っている」ということだと思っています。
世間一般と同じ考えに「まだ」染まっていた私には、そのあいまいな覚え方がただただ不思議で、「そんなあいまいなことで本が読めるのだろうか」と思ったものでした。
それから10年数年が経ち、多読を知った私は、あの頃の自分が恥ずかしいばかりです。
昔の私は、知っている英語と知らない英語の間にはハッキリと線が引けました。
今は、知っている英語と知らない英語のあいだにグレーゾーンが大きく横たわります。なんとなく分かるけど「意味は?」と問われたらハッキリ言えない、あるいはその時々で日本語訳は変わるから「ひと言では言えない」という気分です。あの読書家さんに少し近づきました。
英語と訳語を1対1にして暗記する…この方法は手っ取り早いですが弊害が多いものです。なんとなくわかる単語数がたくさんあることの効用は大きなものです。辞書を引かずに読むことで増やせます。
——今日のじゃれマガ——
じゃれマガがまだ難しい人のために、ヒントを提供しています。このヒントをバネに、読む習慣をつけてもらえればうれしいです。
★今日のじゃれマガーその要旨
今日は料理やお菓子のお話。fusionという英語が何度も出てきます。英和辞書で調べなくてもfusionという英語のイメージができたら「なんとなく覚える」ことに成功です。
★難しい英語・まねたい英語
cherry blossoms that she had picked and salted あらかじめ採って塩漬けにした桜の花