じゃれマガセミナー余話
「短い文はなんとか訳さず理解しようと努めますが、長い文はどうしても訳したくなります」とはAさんがいいます。
お気持ちよくわかります。
私も長い間そうでした。
それを変えたのは多読体験でした。
英語と日本語は語順が違うので私たちは苦労します。
I like watching birds.
私は鳥を見るのが好きです
日英を比べて見ると見事に逆です。
でもこの程度はじきに克服できます。
問題はもう少し進んだところだと思います。
次は少し前のじゃれマガの一節です。
The man who ordered the pizza was very surprised to see the policemen at his door.
もっとも自然な日本語にすれば、
①ピザを注文した男は玄関に警官がいるのを見てとても驚いた
もし英語の語順のまま理解すると、こんな風です。
②男-ピザを注文した-はとても驚いた-見て-警官を-玄関に
②を①に直さず②のまま了解して、先に先に進んで行く・・・ことができればいいのです。
日本語では「ピザを注文した男」のように先に説明します。
英語では、先にThe manと言っておいて、who ordered the pizzaと後から説明します。
英語はあらゆる面で、後から説明する(後置修飾と呼びます)言葉なので、私たちはそれに慣れなければなりません。
ほとんどの「英語難民」はここのところを越えられずに苦労しています。
でも、本当のところ次のような人が多いのではないでしょうか。
②のままで意味はわかる…でも①のような日本語にして納得しスッキリしたい…それをしないと気持ちが悪い…何か忘れ物でもしたような、あるいはズルをしているような罪悪感がぬぐえなくて…。
私自身もそうでした。これは学校教育の罪ですね。皆さんその犠牲者ですね。心の中で訳すこと、(無意識に)脳の中で訳すこと、やめましょう!
::::: 今日の英語クイズ:::::
続きのお話です。
次の ( )には何が入るでしょうか。答は明日。
Luckily, I was able to prove that it was card skimming, and I got my money ( ). (幸いカードスキミングだったと証明することが出来、私はお金を取り戻せた)
昨日の答:anyone
英文を日本語で捉え直すのではなく、頭の中にイメージで捉えるのだそうです。
ちょうど映画を見ているように。(受け売りです)
そういわれると、わかったような気もするのですが、
果たしてアスマチはどのように読んでいるのでしょう?
夢中で読んでいると、そのようなことをいちいち考えていないからです。
クイズの答えは、back でしょう。